エリア別 広告費×集客見込み 中間アップデート — 出勤密度で見る費用対効果ティア
「どのエリアに出すか」は露出単価と同じくらい成果を左右します。FAPの実測出勤密度・掲載店舗密度・入替率をもとに、大エリアを広告費対効果(ROI)でティア分類した2026年の中間アップデートです。cityheaven公開の広告費ベンチマークを基準に、店舗名なしで整理します。
1. サマリー — ROIは『単価』でなく『単価÷稼働』で見る
広告費対効果を「露出単価の安さ」だけで判断すると読み違えます。実際の集客は露出 × そのエリアの稼働(出勤密度)で決まるため、単価が高くても稼働が厚いエリアは回収でき、単価が安くても稼働が薄いエリアは露出が空振りします。本レポートは「単価÷稼働」でエリアのROIを整理します。
2. ティア分類の考え方
各大エリアを、①露出単価ベンチマーク(cityheaven公開の広告費) ②実測出勤密度 ③掲載店舗密度(競合の混み具合) ④入替率(参入余地) の4指標から4段階にティア分類しました。単価が低く・稼働が厚く・競合が過密でないエリアほど上位ティアになります。
3. 大エリア別 ROIティア一覧
| 大エリア | 露出単価 | 出勤密度 | 競合密度 | ROIティア |
|---|---|---|---|---|
| 四国 | 低 | 中 | 低 | A(高効率) |
| 東北 | 低 | 中〜高 | 中 | A(高効率) |
| 北海道 | 中 | 高 | 中 | B(良好) |
| 九州・沖縄 | 中 | 中 | 中 | B(良好) |
| 関西 | 高 | 高 | 高 | C(要選別) |
| 中部 | 中〜高 | 中 | 中〜高 | C(要選別) |
| 中国 | 中 | 中 | 中 | C(要選別) |
| 関東 | 高 | 高 | 非常に高い | D(過熱・要精査) |
関東は集客の絶対量は最大ですが、単価・競合密度がともに最も高く、予算に対する相対順位の取りにくさという意味ではROIティアは低め。ボリュームを取りに行くエリアと、効率を取りに行くエリアは分けて考えるべきです。
4. 過熱エリアの見分け方
過熱エリアの兆候は、掲載店舗密度が高い & 有料枠比率が高い & 入替率が低いの3点セットです。枠が埋まりきり新規参入余地が乏しいエリアでは、露出単価の割に相対順位が上がりにくくなります。逆に入替率が高いエリアは、継続出稿と運用で相対順位を動かせる「可動域」が残っています。
5. 出稿判断への落とし込み
- 効率重視: ROIティアA〜Bのエリアを主軸に、単価÷稼働の良い枠へ予算を寄せる。
- 規模重視: 関東など過熱エリアは、露出枠より運用シグナル(日記/口コミ)で相対順位を稼ぐ設計に振る。
- 参入余地: 入替率が高いエリアは継続出稿の可動域が大きい。谷を作らない継続が効く。
FAQ — よくある質問
Q1. なぜ露出単価が安いエリアが必ずしも有利ではないのですか?
A. 集客は露出とそのエリアの稼働(出勤密度)の掛け算で決まるためです。単価が安くても稼働が薄いエリアは露出が空振りしやすく、逆に単価が高くても稼働が厚ければ回収できます。単価だけでなく『単価÷稼働』で見る必要があります。
Q2. 関東のROIティアが低いのはなぜですか?
A. 集客の絶対量は最大ですが、露出単価・競合密度がともに全国で最も高いためです。予算に対する相対順位の取りにくさという意味で効率は下がります。規模を取りに行くエリアと効率を取りに行くエリアは分けて考えるのが妥当です。
Q3. 過熱エリアはどう見分ければいいですか?
A. 掲載店舗密度が高く、有料枠比率が高く、入替率が低い——この3点がそろうエリアは枠が埋まりきり新規参入余地が乏しく、単価の割に相対順位が上がりにくい過熱状態です。逆に入替率が高いエリアは運用で順位を動かせる余地が残っています。
Q4. このティア分類はいつ時点のデータですか?
A. 2026年上半期の実測を反映した中間アップデート版です。出勤密度・掲載密度・入替率は週次で変動するため、実際の出稿前には最新の週次指標(業界レポート)と併読することを推奨します。